A Place To Think

『ポケマスEX』などについての記事を気ままに書きます

『炎を統べる者』感想&報告記事

 皆さん、こんにちは。フィリングと申します。「ポケモン」コンテンツ全般が好きな一介のオタクです。普段は『ポケモンマスターズEX(以下、ポケマスEX)』ユーザーとしての一面が主です。

 先日、『ポケマスEX』にてスコアアタックイベントである「ほのおを統べるもの(以下、炎統べが開催されました。同形式でのスコアアタックイベントはこれで3回目となりますが、自分は第1回「みず」、第2回「でんき」では控えめな参加でした。そんな中、バディーズ所持状況の面で上位帯へと挑戦できそうな「ほのお」が開催されるということで、自分なりに打ち込む決意をしました。その上で、最終順位が2桁順位(71位)であったことを考えると、一定の成果を残せたのではないかと思います。

 以下は、その「炎統べ」に対する挑戦の感想及び報告の記事です。読む方のバディーズの所持状況やプレイングのスキルは様々だと思いますが、この記事が皆さんの今後の『ポケマスEX』ライフへの一助になれば幸いです。

はじめに

 「炎統べ」についての報告を始める前に、参考として自分の『ポケマスEX』でのプレイングや腕前(?)を軽く提示しておきたいと思います。

 リリース当初からプレイはしていますが、1.5周年前後までは不定期にログインするような形でした。ジコスレッド&リサードンプラターヌ&ゼルネアスといった戦力が揃うようになってからはよくログインするようになり、2周年からは現在に至るまでほぼほぼ毎日ログインしてプレイさせていただいています。

記事執筆時点(2023年11月27日)でのプロフィール

 エンドコンテンツに関しては、

  • チャンピオンバト;15000pt を毎週クリア
  • レジェンドアベンチャー(以下、レジェアド);最大連勝数-50連勝~80連勝前後( ※ 回によって前後します)
  • スコアアタックイベント「みず」284457pt&最終順位1552位・「でんき」284259pt&最終順位714位

といったくらいのユーザーです。

【「水統べ」での結果】

 【「電気統べ」での結果】

 立ち位置としては、中堅よりはやり込んでいるものの、トップ層には及ばない程度のユーザーだと自分では考えています。プレイングスキルについても、B技後の割り込み入力*1がお世辞にも上手とは言えない点の自覚しています。

 以上、「なるほど、こういったユーザーがこのくらいのスコアを獲得したのか」程度の指標として考えていただければ十分です。(ただし、断っておきますが、この項目をもって「プレイングの優劣=ユーザーとしての上下」*2などを主張する意図は一切ありません。『ポケマスEX』に対する考え方や費やす時間は人それぞれですし、どういった意図のもとでプレイするかももちろん自由です。あくまで自分の立ち位置を把握していただくための記述でしかないことはご了承ください。)では、次の項目より本題に入りましょう。

バディーズ所持状況&リソースの投入について

ほのおタイプのバディーズ所持・育成状況

 弊パシオにてお迎えしていないのはバラエティ限定バディーズのカキ&ウインディのみで、その他のバディーズは揃っている状況でした。この他、でんきタイプのバディーズであるグリーン(チャンピオン)&サンダーにも非常にお世話になった為、この項目でまとめて扱います。

 イベント開始以前のタイミングで「わざレベル」「★アップ」それぞれの強化・育成は施しましたが、イベント開始後に行った強化は以下の通りです。ほとんどは相応の必要性があると判断してのものです。

  • グリーン(チャンピオン)&サンダー「わざレベル」強化-1→3
  • ジコストウコ&ビクティニ「わざレベル」強化-3→5
  • ルスワール&エンテイ:「★アップ」強化-★5最大強化(注:★6EX 未解放)、「ゲンカイ突破」-Lv.150
  • ヒビキ&バクフーン:「★アップ」強化-★6EX
  • 〈例外〉コウキ(バラエティ)&ブースター:「わざレベル」強化-3→5(注:イベント終了後に獲得した「イーブイの日記念チケット」×2枚によってわざレベルが5になりました。イベント開催時はわざレベルが3の状態でした。)

 以上のうち、グリーン(チャンピオン)ジコストウコのそれぞれの強化はスコアを伸ばす上で大いに役立ちました。欲を言えばルスワールの「わざレベル」強化も行いたかったのですが、わざのアメ(青)の投入先としてグリーンと天秤にかけた結果、ルスワールはお預けを食らうことになりました(その代わり、★5最大強化とLv.150で耐久数値を可能な限り底上げしました)。ヒビキについてはせっかくの機会ということもあって★6EXへと強化したのですが、最後まで上手に活用してあげられませんでした。

 また、自分はスキル装備を普段から錬成している方ではなかったのですが、こちらも必要性があると判断し、専用のバンダナとブローチ*3を用意しました。カツラ戦にてグリーン&ウインディグリーン(チャンピオン)&サンダーの耐久数値を底上げするのに一役買ってくれました。それ以外についてはタイプ装備の「ひのたまミサンガ★3」「ひのたまバンダナ★3」「ひのたまブローチ★3」をそれぞれ使いました。

イベントルール

 細かい点については他の方も言及済みなので詳細は省きますが、「残りHP」ルールはユーザー側に調整の余地を大きく残したという点で良いルールだったと思います。相手のつよさ上昇の方で数値を盛るよりも、つよさの設定を一定に抑えた上でよりHPを残した状態で勝利した方がスコアをより獲得しやすい設計になっていました。実際、自分もそういった形でスコアを伸ばすことができました。
 他のルールも比較的達成しやすいものが多かったのはありがたかったですが、ポッド戦での「やけど付与」ルールはやや達成が難しく、苦労することになりました。

各バトルの詳細

VS カキ(つよさ設定:675)

  • 【特殊ルール】味方のアタッカーの能力5種が大幅に減少する
  • ポジション1『ルスワール&エンテイ★5最大強化・わざレベル1・ポテンシャル「はがねガード」*4
  • ポジション2『コウキ&ブースター(※ バラエティ限定バディーズ)★6EX・わざレベル3・ポテンシャル「急所時威力上昇2」
  • ポジション3『リーフ(チャンピオン)&ファイヤー』★6EX・わざレベル3・ポテンシャル「急所時威力上昇2」
立ち回り

 「アタッカー」ロールに8割ものステータス減衰が付与されてしまうステージ。事実上の出禁を食らっているので、「テクニカル」ロール*5のバディーズでの攻略が要求されます。

 ルスワールの★6EXが未解禁ということもあり、基本的にはボードにある「B技後HP回復G1」を当てにする形でコウキにB技を撃ち続ける形での攻略となりました。なお、(コウキに頼らずとも)リーフ自身でデバフ付与及びB技砲台の役割を果たすこともできなくはない…のですが、

  1. 「にらみつける」「炎翼のフレアドライブ」「キズぐすり」「栄光への灯火」をフル活用する必要があり、リーフが非常に忙しいこと
  2. 回復目的のコウキと火力目的のリーフでB技を撃ち分けるより、コウキのB技に元々の火力上昇条件である「やけど時(「テクニカル」ロールの2倍補正)」+ボードの「相手やけど時B技威力上昇5」「特攻アップ分B技威力上昇」を重ねることで火力を確保した方が楽なこと(回復と火力の両立)
  3. コウキのパッシブスキル「B技後晴れ化」とリーフのボードにある「晴れ時間延長3」のシナジーがあったこと(加えて、カキ戦ではほのおタイプの攻撃をしてこない為、晴れを心置きなく使えた点も大きいです)

といった点などを考慮し、コウキとリーフのWアタッカー編成で臨むことにしました。コウキとリーフとではパッシブスキル「晴れ時異常妨害無効G」や付与するデバフの種類に重複も存在する為、最適解とは言えません…が、つよさを675とかなり高めに設定したにもかかわらず、コウキのT技の技回数回復さえ発動すれば、かなりの安定感があった点は評価できます。実際、スコアを9万点に乗せるまでのリトライはあったものの、オーバ戦やポッド戦と比べると比較的楽な部類でした。結果的に、コウキの性能をかなり活かせたのではないかと思います。

 特に苦労した点として、センターのカキを倒した後にサイドのシャンデラが「はかいこうせん」を連発してくる点がありました。ルスワールが生存した状態でカキを突破すること自体はできなくはないのですが、シャンデラがトチ狂った火力を急に押し付けてくる為、「残りHP」についてはコウキとリーフの2組分で確保していくしかありませんでした。わざレベル3のルスワールであれば「無傷登場時こらえる」や「初ピンチ時HP回復4」を取得し、安定感をより高められたのですが… その他、素早さバフを扱えるバディーズがいない編成でもあった為、コウキのボードにある「晴れ時技ゲージ加速3」は必須となりました。

 また、最後に残ったヘルガーについても、コウキのB技で処理することで少しでもHPを回復した状態で終わるのもポイントの一つでした。ただ、こちらも最後に連発する「バークアウト」がコウキやリーフの急所に当たってしまう場面が幾度かあり、泣く泣くリセットせざるを得ない事もありました... とはいえ、全体としてはそこまで苦労せずに済んだステージであったのは間違いありません。

VS カツラ(つよさ設定:695)

  • 【特殊ルール】ルールなし
  • ポジション1『グリーン(チャンピオン)&サンダー』★6EX・わざレベル3・ポテンシャル「ほのおガード」
  • ポジション2『グリーン&ウインディ(※ 特別バディーズイベントにて加入)★6EX・わざレベル5・ポテンシャル「攻撃時特防ダウン2」
  • ポジション3『N(21アニバーサリー)&レシラム』★6EX・わざレベル3・ポテンシャル「急所時威力上昇2」

 特殊ルールはなしのステージ。「炎統べ」なのにもかかわらず、他のユーザーの編成でもかなり見かけたグリーン(チャンピオン)&サンダーですが、自分はこのステージでお世話になりました。4周年でお迎えしてからわざレベル1の状態だったのですが、今後もお世話になる機会は多いと判断し、アメを投入することとなりました。実際、「B技後HP回復G1」や「ほうでん:攻撃時攻撃/特攻ダウン9」が無ければ、つよさをここまで高めに設定することは厳しかったでしょう。

 なお、本当はグリーン(チャンピオン)に「急所無効」も取らせたたかったのですが、ボードの位置的に不可能で、代わりに「まひ無効」や「ほうでん:攻撃時こんらん付与2」を取得することにしました。ポテンシャルで付ける選択肢もあったのですが、相手が使ってくるほのおタイプのわざが高火力かつ高頻度なことを踏まえ、「一定の確率で発生する急所」よりも「高い確率で使われるほのおタイプのわざ」の方が脅威と判断し、「ほのおガード」を付けることにしました。
 その他、相手が回避バフを積んでくることから、Nの「必中化」やグリーンの命中バフが刺さったステージでもありました。また、カキ戦のリーフよろしく、このステージにおけるグリーン(チャンピオン)も「ほうでん」「雷翼のはねやすめ」「スピーダーG+」「栄光への導き」をフル活用する必要があり、その上でNは「おたけび」「あおいほのお」「真実のラブを!」、グリーンは「スピードスター」*6はかいこうせん」「負けらんねーぜ!」をそれぞれ打ち分ける必要があるステージでした。更にはカキ戦と違い、NのB技で火力を出すか、グリーン(チャンピオン)のB技で回復をするかも都度考えなければならない点でした。オーバ戦やポッド戦ほどシビアではなかった一方で、状況に応じて行動を選択していかなければならない難しさは随一のステージでもありました。

 高スペックのバディーズを編成に組み込んでも一筋縄ではいかない『ポケマスEX』ならではの攻略でした。

VS オーバ(つよさ設定:450)

  • 【特殊ルール】味方のHPが回復しない
  • ポジション1『リッカ&ブースター』★6EX・わざレベル5・ポテンシャル「初B技後BC加速1」
  • ポジション2『ダンデ&リザードン★6EX・わざレベル1・ポテンシャル「P技B技抜群時威力上昇3」
  • ポジション3『ユウリ(アナザー2)&エースバーン』★6EX・わざレベル3・ポテンシャル「初登場時BC加速1」

 一切のHP回復が封じられているステージ。スコアアタックイベントではお馴染みながらも、個人的に大嫌いなステージです... 「残りHP」ルールとの相性も良いとは言えず、「能力ダウン」ルールについてもリッカの「あまえる」でしかデバフを付与できない*7といった点から、自分は早めに対処してからはロクに手を付けなかったステージでした。
 結論から言うと、センターのオーバを突破した後、ユウリの「とびはねる」を軸に「初B技後次ダメージ防御」と「相手失敗時回避率上昇9」をフル活用した上で、エースバーンをぴょんぴょん跳ばすことで、相手の攻撃を全てを避け、BCを進めるという、中々にヒドい攻略をしました。確かに初代ガン○ムのシ○アよろしく、「当たらなければどうということはない」のですが... 相手がわざを使ってくるタイミングをしっかり推し量った上で「とびはねる」を選択しなければならないという運ゲーかつリズムゲーの様相を呈した*8ので、自分にはあまり向かないステージでした。

 以上の点を踏まえ、ユウリのB技でオーバを突破することが可能な限り、理論上はいくらでもつよさを盛れるステージであるとも言えますが、自分は450で妥協し、他のステージに向かうことにしました。最終的にクリアした際も、かなり上振れた結果を運良く拾えたと思っています。
 そんな攻略をしたので、リッカは「ウチらもいくぞ!」を可能な限り使う役、ダンデは「れんごく」でやけどを付与し、BD技の「ダイジェット」で相手を削る役、といった風にかなり割り切った運用をしました。その他、ユウリとリッカのそれぞれのポテンシャル、ダンデのT技、ユウリとダンデのBD技のように、BC管理が非常に面倒なステージでもありました。普段から速攻編成をあまり使わず、BC管理がやや不得手な自分にとっては、そういう意味でも苦戦しがちなステージでした。

 ボードやBC管理をもう少し見直して試行錯誤するべき*9だったとも思いますが、ユウリとダンデにひこうタイプのBD技で相手を削ってもらうといった運用を最低限でもできたのは良かったのではないかと思っています。弊パシオのダンデ&リザードン、1.5周年にてお迎えして以来、どうにも上手く活用してあげられたことがなかったので、今回の「炎統べ」では高火力のBD技に頼る場面があったのは良い機会だったと思います。

VS ポッド(つよさ設定:425)

  • 【特殊ルール】味方のわざゲージ上限が-2される
  • ポジション1『マイ&ウインディ★6EX・わざレベル5・ポテンシャル「ほのおガード」
  • ポジション2『カキ&ガラガラ(アローラの姿)』★6EX・わざレベル5・ポテンシャル「攻撃時防御ダウン2」
  • ポジション3『トウコ&エンブオー★6EX・わざレベル5・ポテンシャル「急所時威力上昇2」

 こちら側のわざゲージ上限が-2されているステージ。多くのポケマスユーザーにとっては毎週のチャンピオンバトルにてお馴染みですね。このステージについては特殊ルールそのものというより、相手の火力の高さと自身のプレイングの拙さに苦しめられたステージでした。
 カツラ戦では相手の出方に応じて様々な選択肢を考慮しなければならなかったのに対し、このポッド戦ではやらなければならない動き自体はシンプルでした。「サポート」ロールのマイとカキにそれぞれボルテージ2倍のB技を使ってもらった後に、ひたすらトウコのB技を削る*10という立ち回りでした... が、これが難しい。冒頭でも触れたように自分はB技後の割り込み入力があまり上手でなく、しかも、カキのパッシブスキル「初登場時場に技ゲージ加速*11」を巡る仕様も念頭に置く必要が生まれました。

 以上のように必要な立ち回りもゴールも明確である一方で、中々にクリアできないステージであった為、ボードやポテンシャルは他の方のものを大きく参考にさせていただきました。マイについてはボードの「ほのおガードG」とポテンシャルの「ほのおガード」を重ね掛けすることで相手の「フレアドライブ」のダメージをかなり抑えられること、カキについてもボードの「攻撃時能力ダウン4」とポテンシャルの「攻撃時防御ダウン2」を重ね掛けにすることで相手に防御デバフをかなり付与できるようになることといった工夫は自分一人では見つけられない部分だったと思います。やり込んだユーザーの方々はこのようにしてボードとポテンシャルの相乗効果を発見・構築し、編成をより突き詰めているのだと分かった点で中々に良い経験をさせていただきました。

 その他、トウコ&エンブオーについてはポケマスデーで行われた強化はかなり大きかったと思います。「技後急所率アップ1」「素早さアップ分威力上昇」「反動ダメージ軽減9」のいずれについても、欠けた状態でのポッド戦は相当に厳しいことになっていたと思うので、そういう点を見越した運営側の配慮*12には感謝したいと思います。

 決して楽ではない、むしろ大変なステージでしたが、試行錯誤しているときの時間が「ああ、自分はポケマスのスコアタをやり込んでいる!!」と感じさせてくれたのも事実です。なにより、最推しの一人であるマイを十二分に活用してあげられたのは嬉しい限りでした。

VS アスナ(つよさ設定:475)

  • 【特殊ルール】味方のバディーズわざのダメージが大幅に減少する
  • ポジション1『マジコスマツバ&ホウオウ(色違い)』★6EX・わざレベル5・ポテンシャル「いわガード」*13
  • ポジション2『マジコスハルカ&バシャーモ★6EX・わざレベル2・ポテンシャル「初登場時BC加速1」
  • ポジション3『マジコストウコ&ビクティニ★6EX・わざレベル5・ポテンシャル「急所時威力上昇2」

 こちら側のB技によって与えるダメージが8割減されているステージ。と同時に、相手は初登場時に砂嵐を展開してくる為、カキ戦と同じように相手がほのおタイプの攻撃をしてこない点も踏まえ、晴れの展開も事実上要求されています...せっかくの「炎統べ」なのに適性のあるカキ戦とアスナ戦の双方でディスアドバンテージ*14を抱えてしまったシルバーの心境やいかに。
 そんな訳で、「炎統べ」とは関係のない意図*15でわざレベル5となっていたマジコスマツバの面目躍如なステージとなりました。わざレベル5が要求されるボードそのもの(「にほんばれ:技後回復付帯G」)はほどほどの重要性だったのですが、むしろそこを経由することで「にほんばれ:初P変化技使用時特防アップG2」と「キズぐすり:技後技回数回復3」の両立が可能であった点にわざレベル5の強みはあったと思います。

 立ち回りとしては、マジコスマツバのB技でボルテージを2倍にした後、マジコスハルカのT技でBC加速を行いつつ、マジコストウコのP技を使い分けながら相手を削っていくような形になりました。この編成でのマジコスハルカはパッシブスキルの「初登場時BC加速2」とポテンシャルの「初登場時BC加速1」を組み合わせることにより、登場するだけでBCを3加速させられる状態にしていました。それにより、B技後の割り込み入力が失敗した場面などにT技でBC加速をすることが可能であった上、運が上振れた際には技回数回復によって何度もBC加速を行えたのは非常に偉かったです。弊パシオのマジコスハルカはわざレベル2でしたが、ルスワールと異なってわざレベルアップの必要性をそこまで感じなかったのはさすがのスペックでした。

 しかしながら、自分にとってのアスナ戦を振り返る際に明らかなのはマジコストウコのわざレベル5は必要な投資であったし、彼女もそれに見合った活躍を十二分にしてくれたことだと思います。元々のスペック自体に凄まじいものはありましたが、わざレベル5にしていくことで取得できる「異常確率上昇3」と「やけど相手に技後防御特防ダウン9」は破格の効果でありつつ、今回の「炎統べ」のルールとも非常にかみ合っていたと思います。これに加えて、他の方のアドバイスにより「ねんりき:妨害確率上昇9」と「相手混乱時威力上昇2」のコンボも活用した為、相手が等倍であるスコアアタックイベントとは思えない火力を出すことができていたのには驚かされました。B技に事実上頼れないステージであったにもかかわらず、マジコストウコが生き残ってさえいればサイドの処理に困らなかった点も彼女の優秀さを裏付けているでしょう。

 もっとも、そんなMVPであったマジコストウコですが、ちゃんと弱点がありました。そう、耐久数値が頭を抱えるほど貧弱であったことです。マジコスマツバによるバフや「Ⅴジェネレート」での自己バフ*16で特防バフが最大になるのは前提であり、その上で更にスキル装備でHP数値を盛ることでようやく相手のB技を耐えるか耐えないかといった始末でした... その為、このアスナ戦での関門はサイドを上手く処理できるかというより、そもそも相手の初回B技を耐えられるか否かという部分でした... こんな乱数ゲームはもうやりたくないですね()

 ともあれ、上位帯の方々でもこのアスナ戦でスコアを稼ぐことは難しいと聞いていますので、最終的には7万以上のポイントで終われたのは一つの自慢です。

おわりに

 以上、長々と話してきましたが、陣容が揃っていた割に起用しなかったバディーズも少なくなかったので、その理由について軽く触れてから終わろうと思います。ただ、これらはあくまでも弊パシオにおける帰結であり、以下のバディーズを上手に起用した他のユーザーは大勢いらっしゃる点を念頭においてくださると幸いです。

  • ジコスレッド&リザードン;実は弊パシオのマジコスレッドもわざレベル5にはなっており、理論上のB技火力を引き出すこと自体は可能でした。ですが、その条件は「晴れ時」か「攻撃アップ分」となっており、晴れの使いどころが中々に難しい今回の「炎統べ」では正直なところ活かしにくかったのが本音です。スペック自体は決して悪くないのですが、既に触れたシルバー同様、「アタッカー」ロールで、なおかつB技火力を晴れに依存していると、適したステージがあまりなかったと言えます。自分は当初カツラ戦で起用したのですが、Nの方がスコアを伸ばしやすいとの結論になり、そちらが最終的な編成となりました。
  • ヒビキ&バクフーンシルバー&ホウオウ;この2組についてもマジコスレッドに似た悩みを抱えているのに加え、P技の方を主に使うヒビキをアスナ戦で起用して結果、いわ弱点でダメージがゴリゴリ減るというオチでした。この2組をマジコスマツバと組み合わせたジョウト編成で攻略している方も見かけたのですが、自分には再現が難しいとの結論になり、マジコストウコにがんばってもらいました。
  • セレナ&マフォクシー;こちらもボードにある「登場時命中率ダウンG1」をリーフの「炎翼のフレアドライブ」で下げていくコンボを実践している方をチラホラ見かけて「すげえ...」となりましたが、プレイングを再現する自身のスキルが乏しかったほか、ルスワールのわざレベル3が前提であった点もあり、起用を諦めました。また、ねむり付与でのハメ戦術が難しかったというのもあります。
  • 主人公&アチャモ主人公&ホゲータ(タマゴ)アスナコータス;それぞれバフや晴れの展開、やけど付与などでちゃんと偉さはあるものの、耐久数値に厳しいものがあり、スコアアタックイベントの長期戦をやっていくのが難しいとなり起用を断念しました。
  • カイ&ブースター;やけど付与とひるみ付与を両立できるバディーズであり、こちらもまた偉い性能をしているのですが、セレナと似た理由で、ひるみ付与でのハメ戦術は自分にとっては難易度が高いものがありました。また、付与する効果がやけどかひるみか選べないのも地味にハードルが高かったり...
  • カルム&フォッコ;「相手混乱時P技B技威力上昇3」と「相手やけど時B技上昇5」を持っており、これまたアタッカーとして決して悪くないのですが、Nやマジコストウコと比べると出せる火力には厳しいものがある他、トウコのように「キズぐすり」を扱える訳でもないのはちょっと厳しかったです。いずれ★6EXにして、チャンピオンバトルに起用してあげたいと思います。
  • カツラ&ギャロップ;晴れの使いどころが難しいというのは既に触れた通りですが、主人公&ホゲータと比べても晴れの展開以外の役割が果たしにくいのがネックでした。ボード込みであれば「かえんぐるま」は4割の確率でやけど付与を狙えますし、「初B技後晴れ化」もあったりはするのですが、レジェンドアベンチャーはともかく、スコアアタックイベントでカツラさんを組み込むのは難しかったです。
  • オーバ&ゴウカザル;...★6EX解放とボード改定を待っています...(『プラチナ』からポケモンに入った人間としてはゴウカザルにも思い入れがあるので、なんとかテコ入れしてあげて欲しいと思っています)

 非常に長い、駄文マシマシの記事でしたが、もしここまで読んでくださった方がいれば感謝したいです。自分の執筆スキルの低さ自体は否定しませんが、「炎統べ」の間に考えた点や意識した点についてもなるべく言語化しようとした部分がある為、他の方より長めになってしまった部分はあります。ともあれ、様々な方と交流しながら編成や立ち回りを突き詰めるという楽しい体験ができました。イベントを開催してくださった『ポケマスEX』運営陣にはもちろん、たくさんの知見と助言をくださった他のユーザーの方々にも感謝したいです。改めてありがとうございました。

 今後も『ポケマスEX』に関する記事(もちろん、もっと短いものですね...)を書いていきたいと思っているので、気が向きましたらまた読んで下されば幸いです。

 では。

*1:最初のB技を使用した後、通常はその次のB技までのカウントが1つズレてしまい、3巡の間にB技カウント(BC)を減らし切ることができません(=BCが3の倍数でなくなってしまう)。その予防策となるテクニックこそが「B技の使用後、相手の入力が行われるまでの数フレームの間のタイミングに、こちら側の次の行動を差し込む(=割り込む形での入力)」技術です。「相手のB技が使われる前にこちらのB技を2回使用する」「天気・フィールド・ゾーンなどが終了してしまう前にB技を使う」といったメリットを得ることはに非常に重要であり、高難易度バトルを攻略する際に至っては(事実上の)必須スキルとなることも少なくありません。もっとも、数フレームの間に差し込むのは中々にシビアな話ですし、このテクニック自体が難易度の高い技術である点を踏まえ、「サポート」ロールのボードによくみられる「初B技後BC加速1」の活用や、次にわざを使ってくる相手を倒しきる(いわゆる)“わざキャンセル”といった代替策も存在します。

*2:それとは別の文脈として、今回のようなスコアアタックイベントやレジェアドにて高い順位をマークしている方を自分はリスペクトしています。

*3:実はミサンガも用意したのですが、使わずじまいでした。

*4:相手のガラガラが使ってくる「アイアンヘッド」のダメージを抑えることが目的

*5:2023年11月現在、ほのおタイプに「スピード」及び「フィールド」ロールのバディーズは未実装です。

*6:必中の「スピードスター」に一定確率の特防デバフを期待することができたという意味で、ポテンシャルはいいチョイスだったのではないかと思います。実際、特防デバフをかけきる為に必要な「あおいほのお」の回数が減りました。

*7:もっとも、せっかく付与したところで相手のT技でイーブンに戻されることがほとんどでした。実際、上記スクショ画面でも「能力ダウン」の記録は0となっています。

*8:同様の方針で攻略した他の方を責める意図はなく、単に自分には向かなったまでです。

*9:ダンデはともかく、ユウリとリッカのポテンシャルを再度厳選する手間を惜しんだのは否定できません。

*10:また、必要に応じてカキとトウコの「キズぐすり」も忘れずに使っていかなければなりません。また、マイのT技に防御バフを追加できる為、その技回数回復も発生すればするほど嬉しいステージでもありました。

*11:本来はかなり有用なパッシブスキルであり、これ自体に罪はありません。しかしながら、このわざゲージ加速状態が終了するタイミングとこちら側の初回B技のタイミングが被ってしまうと、相手の行動入力がすぐさまなされる=B技後の割り込み入力が不可能となる仕様がどうやら存在するのです。この為、「シャドーボーン」を使用した後の演出などに頼るといった工夫を凝らす必要がありました。

*12:まあ、ほのおタイプの「サポート」ロールをもっと増やすべきだったのでは?といった指摘自体はもっともだと思いますが...()

*13:相手のマグカルゴが使ってくる「ストーンエッジ」のダメージを抑えることが目的

*14:相手によるほのおタイプの攻撃がない時点で本来はB技を使用する度に晴れを展開できるシルバー&ホウオウはかなりの適性があるはずなのですが、カキ戦では「アタッカー」ロールのステータス減衰、アスナ戦ではB技火力の減衰がそれぞれ存在します。その為、本来は晴れと組み合わせることでフェス限定バディーズにも負けないくらいのB技火力を放てるシルバーにとっては、強みの一つが潰されたような形に… もちろん、それだけで機能停止になるようなバディーズでもないのですが、さすがにここまでくると運営はどれだけシルバーを警戒していたんだ...とは思ってしまいます。

*15:これは本題からは完全にズレるのですが、ヒガナは自分の最推しのバディーズの一人です。しかしながら、今年実装されたスぺコス衣装の方はともかく、伝説ポケモン編で加入するレックウザとのバディーズについては中々に癖が強い性能となっており、自分にとっては彼女を最大限に活用するにはマジコスマツバのわざレベル5が必須条件でした。

*16:「能力ダウン反転」がパッシブスキルにあるので、P技で防御・特防・素早さバフを積めます。やはり無法...